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朝食ビュッフェを魅力的演出にする秘訣と方法：3つのキーポイント
過小評価してはいけないサービス、朝食
朝食は顧客の満足度において大きな割合を占め、ホテルを選択するにあたっての重要要素になっているにもかかわらず、滞在者の23％は提供されている朝食サービスが十分な水準であるとはいえず、ぞんざいに感じる場合もある*と思っています。
朝食に対する不満には複数の要因が考慮されますが、なかでも顕著な理由として：
- 提供製品の不十分な品質 – 35%*
- 不十分な衛生と清潔さ – 29%*
- 既成製品を使用している – 28%*
しかしながら先に明らかにされているように、朝食はホテルビジネスにおいて極めて大切なものです。顧客をがっかりさせないよう、朝食において最上のサービスを提供することが重要です。顧客の期待に応える朝食を提供することで、ホテルのイメージアップにつながります。
「フード」というトレンド、視覚的な要素が重要！
「朝食ビュッフェは、視覚的にアピールしているか？」
という自問を行ったことがありますか？
今日、ビジュアルは味覚よりも重要視されることがあります。ソーシャルネットワーク全般においては「フード」のトレンドが非常に高くなっています。
- 69％のミレニアル世代（1980年から2000年の間に生まれた人々）が、食事を始める前に料理の画像や動画を撮影し、ソーシャルネットワーク上でシェアしています。
- 38％のインスタグラムユーザーは、「フード」*に関連したコンテンツを閲覧しています。
- インスタグラム上のハッシュタグ#petitdejeunerは（フランス語で朝食）110万枚の画像を集めています。一方、英語表記のハッシュタグ#breakfastは8450万枚以上、 #breakfastbuffet*では5820万枚に達する画像があります。
これはめまいがするほど大きな数字だといえるでしょう。シェフのなかには、味覚による味わいよりも視覚とにおいで味わうことに関心が移行していると証言する人もいます。料理の写真を撮ることによって、その料理に対する評価もアップします*。トレンドの域を超えたソーシャルネットワーク上のシェアによって、無料で多大なビジビリティを得ることもできます。
このような事実から、ビュッフェのプレゼンテーションは顧客に対して魅力的なものでなくてはなりません。顧客をSNS上でフォローする家族や知り合いも、ホテルを利用したいと思わせるように配慮しなくてはならないのです。
朝食ビュッフェの価値を高め、失敗を未然に防ぐための3つのアドバイス
1 - 高品質の製品を選びましょう
あなたが朝食ビュッフェ用に選ぶ製品とその品質が非常に重要な意味を持つことを忘れないようにしてください。たとえ好みが千差万別で、あらゆる人を満足させることはできないとしても、見た目が美しく味の良い製品を選ぶことは可能です。このような選択によって、あなたのビュッフェに高い付加価値がもたらされます。
朝食ビュッフェを魅力的でクオリティの高いものにするためには、バラエティ豊かな製品を取りそろえるように心がけてください。
- 「上質な」食品 を取り揃える：たとえ仕入れ値がかさむとしても、ハムソーセージ類、乳製品、卵料理、焼き立てのペストリーの存在は顧客に好印象を与えます。
- イメージアップに貢献する食品を取り入れる：地方の特産品、自家製の品、季節の食品などの存在は、競合ホテルから一線を画するオリジナルなビュッフェを演出します。
- 副次的な製品への配慮：シリアル、ジャム、牛乳といった製品は、ダイレクトな価値アップには寄与しないかもしれません。しかし、このような副次的な製品選択の差別化を図ることによって、朝食ビュッフェのクオリティアップを実現することができます。例として、自家製のジャムや地方産のはちみつなどが挙げられます
ビュッフェに高級製品をふんだんに取り入れる必要はありませんが、朝食に欠かすことのできない食品のクオリティを保証することは欠かすことのできない配慮です。クライアント層に応じてカスタマイズした朝食を提供することは、ライバルホテルとの差別化につながります。
2 - ビュッフェをうまく演出しましょう
提供製品のクオリティが朝食サービスにおける成功の鍵を握っているとすれば、そのプレゼンテーションにおけるラベル表示も重要な要素となってきます。ビュッフェが視覚的な魅力を放ち、現在の顧客ならびに将来的な顧客を惹きつけるためには、そのプレゼンテーションが決め手となることをすでに確認しました。
朝食の場において、ビュッフェは「スター」的な存在でなくてはなりません。ビュッフェの価値付けに取り組んでください！そのためには、ビュッフェのレイアウトを慎重に行わなくてはなりません。配置、容器の選択、使用素材に対する考慮、ビュッフェ上で提供する情報、照明、装飾といったディテールは、実用面と美的側面の双方を満たさなくてはならないのです。美しいレイアウトは、顧客から優れたサービスクオリティとして認知される傾向があります。
次の点に留意しましょう：
- 製品に高低差をつけて並べる：すべてを一様に平面上に並べた場合、顧客がラインナップされた製品をぱっと見渡すことができません。一部の製品を高さのある容器に盛ることでメリハリの効いたプレゼンテーションとなり、提供製品をより良く演出できます。
- 素材感の違いを活用する：パンやペストリーに籐のかごを、チーズにスレート素材のプレートを用いるなど。オリジナリティを導入し、製品に対する注意を引くことができます。
- ビュッフェにカラーアクセントを加える：製品の色は、フレッシュでカラフルな食品を求める顧客の視線を引きつけます。そのために、ライティングが非常に大きな効果を有します。薄暗い光では顧客の食欲を誘うことができません。
- 朝食の空間を巧みに装飾する：装飾は取るに足らない、実際的な意味を持たないものと思われるかもしれません。しかし装飾をうまく利用することで、ビュッフェを彩りに満ちた空間に演出します。提供製品を装飾として利用することも一考です。たとえば、ナプキンの上に切り分けタイプの大きなパン・ド・カンパーニュを置き、顧客自ら切り分ける演出が考えられます。
3 - ディテールがすべて
「悪魔は細部に宿る」という表現があります。これは、「大きな損害を回避するためには細部を決しておろそかにしてはいけない」という戒めを示しています。朝食ビュッフェはまさにその好例だといえるでしょう！多くの顧客は、ビュッフェにおけるプレゼンテーション、提供情報の内容、衛生面に満足していません。
このような否定的な意見は、まさにディテールの変更によって、印象を変えるだけで簡単に排除できるかもしれません。
- ビュッフェでのより良いラベル表示を行う：顧客が並べられた製品を選択する際、必要な情報をもれなく提供します。顧客はアドバイスを必要としています。そこでラベル表示がそのニーズに応えるのです。ラベルは、情報提供としての実用面を担うだけではなく、美的側面にも貢献するのです！スタンド式のプラスチックカードは、調和のとれたプロフェッショナルな雰囲気づくりに役立ちます。カードにはホテルロゴを追加することもでき、お手入れや取り換えも簡単に行えます。
- ふさわしいプレゼンテーション用品を選んでください。 プレゼンテーション用品は、ビュッフェの美的側面に大きな影響力を有します。各提供製品をもれなく引き立てるためには、それぞれの製品に適したアピールを行わなければなりません。ラベル表示のためのさまざまな業務用の実用的なツールがあります。メタルもしくはプラスチック製のもの、さまざまな高さのもの、クリップもしくはスタンド式のものなど、あなたのニーズと希望するイメージに合わせて用品を選ぶことが可能です。
このようなディティールに払った注意は、必ず朝食サービスのイメージアップにつながり、顧客のホテルへの評価に影響します。
導入例：ヒルトン大阪
ホテルヒルトン大阪は、極めてバラエティ豊かな朝食ビュッフェやガストロノミックな寿司カウンターで知られています。しかしながらこれまで、ホテルのモダンでエレガントな格式にふさわしいとは言いがたいラミネート加工紙製のラベルを用いて料理の情報を表示してきました。この5つ星ホテルはラベル表示を見直し、プロフェッショナルな外観のプリント式ブラックのプラスチックカードを採用しました。特に常連客の間で、この変化が好評を博しています。料理についての表示内容が分かりやすく統一されたことを評価し、ビュッフェのプレゼンテーションが以前よりも魅力的になったと感じています。
